エリート弁護士は契約妻と愛を交わすまで諦めない
だって、ただでさえ転校生で浮いた存在なのに、ちっとも人見知りが治らない。こちらがハラハラする場面もいくつもあった。
母から「朔くんのこと、よろしくね。困ってたらちゃんと助けてあげなさい」と言われていたのもあって、使命感みたいなものに駆られていたのもある。
学校への行き帰り、自ずと朔の後ろを追って、誰もいなくなったところで並んで帰った。なぜ誰もいなくなった頃を見計らっていたのかというと、小学生も恋愛事ではマセていて、男女二人で帰ろうものならご近所事情がどうであろうと次の日にはクラス中、はたまた学年中の噂の的だったからだ。
それを気にしてしまうほど私にも乙女の精神があり、羞恥心というものも芽生えていたから目立つ行動は控えたい。とは言いつつ、放っておけないからさりげなく、男女一緒に遊ぶ時は混ざれるように誘ったり、困っていることはないのかと家に帰る途中で聞いたりした。
朔は「ない」と即答するからこっちが困るのだけど、本当に朔自身が困っている様子もないから私は結局見守るだけだった。そしたら、そのうちクラスのみんなと打ち解けていった。
ふとした瞬間、化学反応が起こるみたいに、朔と男子生徒たちは自然と遊びあう仲になっていた。男の友情とはあっさりと結ばれて、それでいてわりと強い。女は相手の顔色を見つつ、その場の空気で合わせることが多いので、こうも違うものなのかと小学生の私は感心した。
それでも、学年が代わるごとに、クラス替えがあるごとに、中学に上がった時にも私は朔が馴染んでいけるのかひやひやした。
成長しても仏頂面だしマイペースで近寄りがたいオーラが全身から滲み出ている。それどころかどんどんと成長して体躯が大きくなり、見た目が群を抜いて大人びてきて、威圧感すら出てくる有様。いじめられることはなかったけど、友達ができないのも心配だ。
と思っていたら、中ニの頃私のほうがクラスの女子生徒からはぶられた。何でも、私が男子に媚びを売ってるとかなんとからしい。それはさりげなく朔のことを輪の中に入れてやってほしいと、同じ図書委員の北沢くんにお願いしただけだ。朔と同じクラスの北沢くんは爽やかな美男子のうえ優等生で、周囲からの信頼も厚い稀に見るパーフェクト男子だった。ゆえにファンしかり、想いを寄せている女子も多い。それがうちのクラスで中心的な女子生徒もだったから運が悪い。
母から「朔くんのこと、よろしくね。困ってたらちゃんと助けてあげなさい」と言われていたのもあって、使命感みたいなものに駆られていたのもある。
学校への行き帰り、自ずと朔の後ろを追って、誰もいなくなったところで並んで帰った。なぜ誰もいなくなった頃を見計らっていたのかというと、小学生も恋愛事ではマセていて、男女二人で帰ろうものならご近所事情がどうであろうと次の日にはクラス中、はたまた学年中の噂の的だったからだ。
それを気にしてしまうほど私にも乙女の精神があり、羞恥心というものも芽生えていたから目立つ行動は控えたい。とは言いつつ、放っておけないからさりげなく、男女一緒に遊ぶ時は混ざれるように誘ったり、困っていることはないのかと家に帰る途中で聞いたりした。
朔は「ない」と即答するからこっちが困るのだけど、本当に朔自身が困っている様子もないから私は結局見守るだけだった。そしたら、そのうちクラスのみんなと打ち解けていった。
ふとした瞬間、化学反応が起こるみたいに、朔と男子生徒たちは自然と遊びあう仲になっていた。男の友情とはあっさりと結ばれて、それでいてわりと強い。女は相手の顔色を見つつ、その場の空気で合わせることが多いので、こうも違うものなのかと小学生の私は感心した。
それでも、学年が代わるごとに、クラス替えがあるごとに、中学に上がった時にも私は朔が馴染んでいけるのかひやひやした。
成長しても仏頂面だしマイペースで近寄りがたいオーラが全身から滲み出ている。それどころかどんどんと成長して体躯が大きくなり、見た目が群を抜いて大人びてきて、威圧感すら出てくる有様。いじめられることはなかったけど、友達ができないのも心配だ。
と思っていたら、中ニの頃私のほうがクラスの女子生徒からはぶられた。何でも、私が男子に媚びを売ってるとかなんとからしい。それはさりげなく朔のことを輪の中に入れてやってほしいと、同じ図書委員の北沢くんにお願いしただけだ。朔と同じクラスの北沢くんは爽やかな美男子のうえ優等生で、周囲からの信頼も厚い稀に見るパーフェクト男子だった。ゆえにファンしかり、想いを寄せている女子も多い。それがうちのクラスで中心的な女子生徒もだったから運が悪い。