エリート弁護士は契約妻と愛を交わすまで諦めない
「朔?」
「悪い、柚」
何がなんだかわからないまま席から立つ私に朔は溜息をついた。
「俺の友達がアメリカからこっちに来てて会ってたんだけど、柚のこと話したら会わせろってうるさくて」
「ちょうど僕のホテルのレストランにいるって聞いてね」
「ぼ、僕のホテル?」
「アレクはホテルをいくつか経営してる一族で」
「そう、だから結婚式は僕のホテルでしたらいいよ。まだ挙げてないんだってね?サービスしちゃうよ」
私と朔の会話に入ってくるアレクさんは綺麗なウインクする。映画俳優さながらの彼に座っていた奈々子と知佳の顔が蕩けているのが視界の隅に映り込んだ。
そして、奈々子が私のワンピースの袖を引っ張る。
「柚、奥様って?」
ここまできて、説明しないわけにもいかない。私は動揺やら照れやら混じった感情でぎこちなく頷く。
「あ、うん、一応、彼が夫といいますか……」
「工藤朔です。柚瑠がお世話になってます。あと、騒がしくしてすみません。すぐに消えますので」
朔が機転を利かせて自己紹介してくれる。前のパーティーでも見た仕事用の完璧なスマイル。その一方でぐいぐいと力強く出口のほうへアレクさんの背中を押していく。
「えー、まだ全然お話してないよー。カワイイ子好きなのにー」
「ふざけるな。行くぞ」
拗ねる美男に小声でも本気で凄む朔。台風一過といわんばかりのキャラの濃さだったアレクさんが去り、私たちのテーブルはまた奇妙な空気が流れる。
「あ、あはは、ごめんね」
とりあえず、みんなに謝る。席につこうとしたら、英里子以外の三人の友達が一斉にテーブルに手をついてこちらに身を乗り出してきた。
「ちょっと、柚!どういうことか全部話して!」
「悪い、柚」
何がなんだかわからないまま席から立つ私に朔は溜息をついた。
「俺の友達がアメリカからこっちに来てて会ってたんだけど、柚のこと話したら会わせろってうるさくて」
「ちょうど僕のホテルのレストランにいるって聞いてね」
「ぼ、僕のホテル?」
「アレクはホテルをいくつか経営してる一族で」
「そう、だから結婚式は僕のホテルでしたらいいよ。まだ挙げてないんだってね?サービスしちゃうよ」
私と朔の会話に入ってくるアレクさんは綺麗なウインクする。映画俳優さながらの彼に座っていた奈々子と知佳の顔が蕩けているのが視界の隅に映り込んだ。
そして、奈々子が私のワンピースの袖を引っ張る。
「柚、奥様って?」
ここまできて、説明しないわけにもいかない。私は動揺やら照れやら混じった感情でぎこちなく頷く。
「あ、うん、一応、彼が夫といいますか……」
「工藤朔です。柚瑠がお世話になってます。あと、騒がしくしてすみません。すぐに消えますので」
朔が機転を利かせて自己紹介してくれる。前のパーティーでも見た仕事用の完璧なスマイル。その一方でぐいぐいと力強く出口のほうへアレクさんの背中を押していく。
「えー、まだ全然お話してないよー。カワイイ子好きなのにー」
「ふざけるな。行くぞ」
拗ねる美男に小声でも本気で凄む朔。台風一過といわんばかりのキャラの濃さだったアレクさんが去り、私たちのテーブルはまた奇妙な空気が流れる。
「あ、あはは、ごめんね」
とりあえず、みんなに謝る。席につこうとしたら、英里子以外の三人の友達が一斉にテーブルに手をついてこちらに身を乗り出してきた。
「ちょっと、柚!どういうことか全部話して!」