エリート弁護士は契約妻と愛を交わすまで諦めない
「眩しい」
「へ?」
「あ、いえ!こちらどうぞ」
私は朔の部屋から封筒を持ってきて手渡す。中身を確認した里見さんが「はい、こちらですね」と優しく笑みを浮かべた。
スーツ姿だからか凛とした雰囲気が増している。隙がない、高貴なオーラに圧倒される。誤魔化し程度にめかし込もうとした自分の浅はかさが恥ずかしい。
「本日は朔の……夫の代わりにありがとうございます」
私は用意していた紅茶とクッキーをローテーブルに並べていく。彼女は軽く手を振った。
「いえ、本当に用事があって……というのは口実で、私が半ば強引に来たんです」
「え?」
「実は奥様とお話がしたくて!」
「わ、私?」
「はい!」
困惑して首を傾げると、里見さんは爛々と目を輝かせた。
「工藤くんの奥さんに興味といいますか、親交を深めたくて!」
里見さんは胸の前で手を組み合わせて私を興味深そうに見つめてくる。
綺麗な瞳にじっと見られて変な動悸までしてくるけど、私は平静を装ってカップを口に運んだ。
「わ、私みたいな平凡な人間と話しても……」
「工藤くんと私、昔付き合ってたんです」
「うぐっ!」
驚きのあまり、紅茶が気管に入り込む。咳き込むと慌てた里見さんが立ち上がってハンカチを差し出してきた。
「大丈夫ですか?」
「げほっ……だ、だいじょうぶ、です。それより、つ、付き合ってた?」
「はい、三年ほど」
見るからに顔を強張らせる私に彼女は対照的にふふと愛らしく笑った。
「アメリカに来たばかりの彼はすごい無愛想で。でも、シャイという可愛いものではなく、傷を負った野良犬のようでした。まぁそういう危なっかしさに惹かれたのが当時の私ですが」
「さ、里見さんから好きになったんですか?」
「はい!私の一目惚れです!あの人顔はいいので!」
まさかの、昔付き合っていたパターンに言葉をなくす。しかも、里見さんから惚れた。となると、いろいろと話が違ってくる。
「へ?」
「あ、いえ!こちらどうぞ」
私は朔の部屋から封筒を持ってきて手渡す。中身を確認した里見さんが「はい、こちらですね」と優しく笑みを浮かべた。
スーツ姿だからか凛とした雰囲気が増している。隙がない、高貴なオーラに圧倒される。誤魔化し程度にめかし込もうとした自分の浅はかさが恥ずかしい。
「本日は朔の……夫の代わりにありがとうございます」
私は用意していた紅茶とクッキーをローテーブルに並べていく。彼女は軽く手を振った。
「いえ、本当に用事があって……というのは口実で、私が半ば強引に来たんです」
「え?」
「実は奥様とお話がしたくて!」
「わ、私?」
「はい!」
困惑して首を傾げると、里見さんは爛々と目を輝かせた。
「工藤くんの奥さんに興味といいますか、親交を深めたくて!」
里見さんは胸の前で手を組み合わせて私を興味深そうに見つめてくる。
綺麗な瞳にじっと見られて変な動悸までしてくるけど、私は平静を装ってカップを口に運んだ。
「わ、私みたいな平凡な人間と話しても……」
「工藤くんと私、昔付き合ってたんです」
「うぐっ!」
驚きのあまり、紅茶が気管に入り込む。咳き込むと慌てた里見さんが立ち上がってハンカチを差し出してきた。
「大丈夫ですか?」
「げほっ……だ、だいじょうぶ、です。それより、つ、付き合ってた?」
「はい、三年ほど」
見るからに顔を強張らせる私に彼女は対照的にふふと愛らしく笑った。
「アメリカに来たばかりの彼はすごい無愛想で。でも、シャイという可愛いものではなく、傷を負った野良犬のようでした。まぁそういう危なっかしさに惹かれたのが当時の私ですが」
「さ、里見さんから好きになったんですか?」
「はい!私の一目惚れです!あの人顔はいいので!」
まさかの、昔付き合っていたパターンに言葉をなくす。しかも、里見さんから惚れた。となると、いろいろと話が違ってくる。