だから今度は、私がきみを救う番
「麦茶でいい?」
「うん。ありがと」
原くんは一度一階に降りると、二人分の麦茶とお菓子を持って現れた。
大袋に入ったお菓子が三つ、テーブルの端に放り投げられる。
二人にしては、ずいぶん多い量だ。
「ふふ。お菓子いっぱい」
「甘いもの食うと、頭働くじゃん?」
そう言って原くんはまた座って、チョコレートの袋を開けた。
私もテスト前はよくチョコレートを食べるから、その考えはとてもよく分かる。
「はい。亜季も」
「ありがとう」
チョコレートを一粒貰って口の中に放り込むと、甘さが口の中いっぱいに広がった。
今キスしたら、チョコレートの味がするのかな。
なんて、そんなばかなことを考えてしまう自分に恥ずかしくなってくる。
原くんは涼しい表情で、プリント集を開いていた。