黒子ちゃんは今日も八重樫君に溺愛されて困ってます〜御曹司バージョン〜
「いつでも蓮は私にお仕置きをして許してくれると思い込んでた。でもさ、そんな訳ないんだよね。私、いつも自分のことばっかりで蓮の愛情表現に甘えてた。部長とは何も無いけど、私が逆の立場だったらいい気がしない。ごめんね」
こんなこと話していたら暗くなる。
笑顔で話さなきゃ。
「おじさまの漫画ばっかり読んでたのは、年下男子の漫画を読むと期待しちゃうから。漫画って絶対ハッピーエンドなんだよね。
蓮と自分を重ね合わせて幸せ妄想してしまう自分と冷静になってそんなのあり得ないって思う自分の間で葛藤が始まって漫画どころじゃなくってさ。って私ばかり話してるね」
「いいよ。続けて」
「蓮は優しいね。ありがとう。それでね、思ったんだ。年下男子は現実だけで楽しもうって。蓮との日々は漫画のように楽しくて、幸せだった。でも、漫画のように蓮の心を読む事は出来なかった。もっと早く素直になって蓮に甘えて、心から楽しめば良かったなぁってちょっと後悔してる」
過ぎた時間も移り変わった相手の感情も取り戻す事はもう出来ない。後悔だけがそこに残るのだ。
「蓮は大好きな人と恋をした時、心から楽しんでね。蓮ってここぞって時に我慢しちゃうタイプな気がする。我慢は程々にして、言いたいこと言って、蓮らしく恋に自由に目一杯楽しんで。私への情も、私との日々も忘れていいから」
これまでの日々は、私だけの大切な思い出でいい。
八重樫君に覚えていてもらおうなんておこがましい。
「忘れないよ」
八重樫君は最後まで優しい。
「ありがとう。蓮の幸せをずっと祈ってるね」
「じゃあ、俺の傍で祈って」
八重樫君は私に近づき、そっと抱きしめてくれた。
「今はまだ無理だけど、いつかきっとこの気持ちが落ち着いたらね」
「双葉ってどんだけ鈍感なの? 俺がずっと好きなのは双葉だよ」
八重樫君はそっと私の唇に彼の唇を重ねた後、私の涙を拭いながら目を見つめて話始めた。
「俺は双葉のコロコロ変わる表情見るのがすごく楽しい。映画館で双葉見つけた時、この子と一緒に映画見られたら何倍も楽しいんだろうなって思ってた。だから会社に双葉がいて、双葉だって確信持てた時、すごく嬉しかった。これは運命なんだって思えたんだ」
そんな事を八重樫君は思っていたんだ。
私が苦しんだ日々は八重樫君も苦しんでいた。
「本当は色々準備が整って言いたかったんだけど、こんなに双葉が辛い気持ちになっているなんて思ってなかった。ごめん」
私は精一杯首を横に振った。
「俺、ずっと親説得してた。もしかして気づいてたかも知れないけど、俺の親父会社経営してて、結構大きくて、こっちには武者修行ってか、3年間だけ日本の企業学びに来てた」
期限まであったのか。
こんなこと話していたら暗くなる。
笑顔で話さなきゃ。
「おじさまの漫画ばっかり読んでたのは、年下男子の漫画を読むと期待しちゃうから。漫画って絶対ハッピーエンドなんだよね。
蓮と自分を重ね合わせて幸せ妄想してしまう自分と冷静になってそんなのあり得ないって思う自分の間で葛藤が始まって漫画どころじゃなくってさ。って私ばかり話してるね」
「いいよ。続けて」
「蓮は優しいね。ありがとう。それでね、思ったんだ。年下男子は現実だけで楽しもうって。蓮との日々は漫画のように楽しくて、幸せだった。でも、漫画のように蓮の心を読む事は出来なかった。もっと早く素直になって蓮に甘えて、心から楽しめば良かったなぁってちょっと後悔してる」
過ぎた時間も移り変わった相手の感情も取り戻す事はもう出来ない。後悔だけがそこに残るのだ。
「蓮は大好きな人と恋をした時、心から楽しんでね。蓮ってここぞって時に我慢しちゃうタイプな気がする。我慢は程々にして、言いたいこと言って、蓮らしく恋に自由に目一杯楽しんで。私への情も、私との日々も忘れていいから」
これまでの日々は、私だけの大切な思い出でいい。
八重樫君に覚えていてもらおうなんておこがましい。
「忘れないよ」
八重樫君は最後まで優しい。
「ありがとう。蓮の幸せをずっと祈ってるね」
「じゃあ、俺の傍で祈って」
八重樫君は私に近づき、そっと抱きしめてくれた。
「今はまだ無理だけど、いつかきっとこの気持ちが落ち着いたらね」
「双葉ってどんだけ鈍感なの? 俺がずっと好きなのは双葉だよ」
八重樫君はそっと私の唇に彼の唇を重ねた後、私の涙を拭いながら目を見つめて話始めた。
「俺は双葉のコロコロ変わる表情見るのがすごく楽しい。映画館で双葉見つけた時、この子と一緒に映画見られたら何倍も楽しいんだろうなって思ってた。だから会社に双葉がいて、双葉だって確信持てた時、すごく嬉しかった。これは運命なんだって思えたんだ」
そんな事を八重樫君は思っていたんだ。
私が苦しんだ日々は八重樫君も苦しんでいた。
「本当は色々準備が整って言いたかったんだけど、こんなに双葉が辛い気持ちになっているなんて思ってなかった。ごめん」
私は精一杯首を横に振った。
「俺、ずっと親説得してた。もしかして気づいてたかも知れないけど、俺の親父会社経営してて、結構大きくて、こっちには武者修行ってか、3年間だけ日本の企業学びに来てた」
期限まであったのか。