御曹司社長はイケメンで甘すぎです。
お義父様がドイツから戻り、もう一か月が経っている。
今日は娘の萌絵を連れて、お爺ちゃんの家に行く予定だ。
萌絵は最近では、もうお爺ちゃん子になり始めている。
颯真さんの甘々は、お義父様譲りだと最近分かって来た。
萌絵は大きなお爺ちゃんの家が大好き。
最近では、萌絵のために、庭にブランコとお砂場を作ってくれていた。
神代家の男たちは、女の子に甘いのだ。
「じいじい~遊ぼう~」
萌絵はまだ、お爺ちゃんと言えず、“じいじい”と呼んでいる。
「あぁ~萌絵ちゃん、いらっしゃい…待ってたよ」
萌絵はお爺ちゃんの膝の上にちょこんと座っている。
その可愛くあざといポーズは、颯真さん曰く、母親である私の影響だと言っている。
今日は、ただ遊びに来たわけではない、お義父様が病気を克服したので、サンアンドムーンの代表辞任はまだ早いと颯真さんは言いに来たのだ。
後継者とか、私には全く分からない話なので、颯真さんとお義父様は別室でゆっくり話をしてもらうことにした。