Gentle rain
「はあ……」


と言っても、まだこの遊び盛りの若者には、理解ができないだろう。

「羨ましい。僕もそんな女性に出会いたいです。」

返ってきたのは、意外な返事だった。


「花火が上がるぞ!!」

その声に反応して、皆が一斉に夜空を見上げる。

花火と共に、わあっと歓声があがる。

それと同時に、『菜摘さん、おめでとう!!』という声もあがる。

これこそが、森川社長の思い描いていた、娘への最高のプレゼントに間違いないだろう。


花火は15分と短めの間で終わったが、さすがは森川社長。

その間に、何百という花火を打ち上げた。


その後、パーティーは最高の盛り上がりで、幕を閉じた。

菜摘さんの周りにいた男達は、森川社長に気に入られようと、ここぞとばかりに、片付けを手伝っている。

「あっ、階堂社長!」

「田辺さん。」
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