Gentle rain
片づけに参加している田辺君を、発見した。

「階堂社長の言う通りでした。自分でアクションを起こさなければ、何も始まらない。仕事も恋愛も同じですね。」

さっき話した時よりも、明るい表情を田辺君をしていた。

何よりも、男としての自信が見えていた。

「どうでした?ご令嬢は?」

「ええ、やはり高嶺の花でした。とても素敵な方です。」

「ほう。どのようなところが?」


こんな短時間で一人の男に自信を付けさせるなど、菜摘さんのどの魅力がそうさせるのか、とても興味があった。


「菜摘さんは、あんなに大勢の人が周りを囲んでいると言うのに、一人一人丁寧に対応してくれました。しかも誠実に、誰一人無視することもなく。」

一見普通の事だと思うけれど、田辺君には特別なことだったのだろう。
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