甘いキスをわたしに堕として。
嫌でもそう思わされる。



「それには至らんが、多少は痛い思いをしてもらわんと。私との約束を破った代償だと思ってくれればいい」



この人がいう〝代償〟の限度が分からない。



平気な顔で人を傷つけることは承知しているから。



「それじゃあ私はそろそろ戻ろうかな。…最後に言っておくが、藍がわたしたちを裏切ったのが悪いんだ。お前のせいで一体何人が傷つくのか_楽しみだ」




それだけ言って部屋から出ていった。



わたしのせいで…みんなが危ない目に遭うかもしれない。


いや、というかもう遭っているかもしれない。



ずーっとそのことばかり考えながら孤独の部屋で過ごしていた。


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