甘いキスをわたしに堕として。
ー…っ

「さぁ、SHOWTIMEだよ」



ボソっと私にしか聞こえない声で呟いた。



「よくぞ約束通りここまで来てくれたね。肝心しちゃうなぁ、ほんと」



褒めているようで、全く褒めていないのは定か。



「……何が言いたい」


低い朱里の声。



「ほう…君はあの時の子だね。覚えてる覚えてる。わざと君を拉致したからねぇ」


〝わざと〟とあえて強調する。



私にだって意味はわかった。



「お前の本当の目的は_俺なんじゃねぇのかよ」
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