再会した幼馴染に溺愛されています。

「わ、私も冬馬の事が本気で好き……。」


ようやく言い切った。
この瞬間が人生で一番の勇気を使ったかもしれない……。


言い終わった時に見えたのは嬉しそうな冬馬と、対照的に寂しそうなお父さん。


「なら何も言わん。好きにしなさい。」


「ちょっとみんなの前でいじけないでよお父さん!シャキッとしなさい!」


こんなに落ち込むお父さんを見るのは初めてだ……。
そんなに私の事想ってくれてたんだね。


「大丈夫だ。……滝口くん!秋穂の事をよろしく頼んだよ。今日はゆっくりしていきなさい。」


「こちらこそよろしくお願いします。ありがとうございますお父さん!!」


お父さんも覚悟を決めてくれたようで、私たちの事を応援してくれるみたい。
これで認められたような気がして私たちは顔を合わせて笑い合う。


「そろそろお姉ちゃんの部屋に行ったら?ずっとここで親父といるのは気まずいでしょ。」


それまでずっと黙ってた夏菜の提案で私たちは二階に向かうことにした。
夏菜のことみんな忘れてたみたいで、あの言葉も聞かれてたと思うと恥ずかしい。
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