再会した幼馴染に溺愛されています。

頬が落ちそうになるくらいのスイーツを満喫した後はブラブラし出す私たち。


昼食がスイーツってのもおかしな話だけどそこは別に良いかな……。


「おいアキ、ここで好きなの買ってやるよ」


冬馬は突然立ち止まったかと思うとあるショップを指さす。


「そんな、申し訳ないしいいよ……」


そこはアクセサリーショップで例えるなら「カップルの聖地」かな。


とにかく沢山のカップルが人目も気にせずにイチャイチャとしながら来店している。


「いいから来いよ」


「うん……」


冬馬は半ば強引に私の腕を掴んでショップに入ると、どれがいいか悩むくらい多くのアクセサリーが並んでいる。


あまりアクセサリーは身につけるタイプじゃないけど、こういうシチュエーションに密かな憧れはあったから悪い気はしない。


「アキって星が好きだったよな?これなんか似合いそうだけど」


冬馬は不器用に星をモチーフにしたネックレスを手に取り見せてくる。


確かにシンプルで好きなデザインだ。


それよりも私が星好きって事を覚えててくれて無性に嬉しい。
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