同居人は無口でクールな彼



「麺じゃ腹にたまらないから、俺が作る」

「え!?翔哉くん、料理できるの!?」


おばさんからそんな情報聞いたことないのに。


「まあ……チャーハンしか作れないけど」


まかさの一択……!

でもわたしよりも料理できそう。


本当はわたしが作ってあげたかったなと思いながら、ここは大人しく翔哉くんに任せることにした。

これから少し料理も勉強しよう。


いつか翔哉くんに食べてもらいたい。

まあ、そんな日が来るかはわからないけどね。


荷物を置いて手を洗うと、翔哉くんは早速チャーハンづくりに取りかかった。

翔哉くんの言葉を信用していなかったわけじゃないけど……

予想以上に手際がよかった。


「なんか、手慣れてるね」

「部活終わりだと夕飯足りないときがあって。その時にチャーハン作ってよく食べてたから」

「そうだったんだ……」




< 204 / 285 >

この作品をシェア

pagetop