同居人は無口でクールな彼
「麺じゃ腹にたまらないから、俺が作る」
「え!?翔哉くん、料理できるの!?」
おばさんからそんな情報聞いたことないのに。
「まあ……チャーハンしか作れないけど」
まかさの一択……!
でもわたしよりも料理できそう。
本当はわたしが作ってあげたかったなと思いながら、ここは大人しく翔哉くんに任せることにした。
これから少し料理も勉強しよう。
いつか翔哉くんに食べてもらいたい。
まあ、そんな日が来るかはわからないけどね。
荷物を置いて手を洗うと、翔哉くんは早速チャーハンづくりに取りかかった。
翔哉くんの言葉を信用していなかったわけじゃないけど……
予想以上に手際がよかった。
「なんか、手慣れてるね」
「部活終わりだと夕飯足りないときがあって。その時にチャーハン作ってよく食べてたから」
「そうだったんだ……」