同居人は無口でクールな彼



「翔哉くんは、友達になりたいと思ったことはないの?」


学校での翔哉くんは、いわゆる一匹狼だ。

誰かと一緒にいるところや、話しているところを見たことがない。


いつもクラスでは怯えられている存在。

でも、翔哉くんだって、友達になりたいと感じていると思っていた。



「友達?はっ、いらないね。たった3年間の付き合いじゃん。仲良くする意味が分からないね」


ショックで頭が回らないという感覚を、この時初めて味わった。

友達がいらないという人がいるなんて思わなかった。


だって、わたしは

友達がほしくてほしくて、仕方なかったのだから。



「さみしくないの?」

「さみしくないね」




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