雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
『それにしても百貨店の社長さんとお友達ってすごいですね』


ちょっと気まずくて話題を変えた。


『夢芽ちゃん、榊グループってわかる?』


『はい、もちろんです。めちゃくちゃ有名ですから』


知らない人がいないくらい大きな企業だよね。


『彼はそこの御曹司だよ。榊 正孝(さかき まさたか)っていうんだけど、ちょっとした知り合いでね。若くして社長になってるし、おまけにかなりのイケメンだよ』


うわ、またイケメン?


このイケメンの連鎖、いったいどこまで広がるの?


しかも御曹司だし…


『すごいですね。若くして大企業の社長さんなんて』


『彼は本当に仕事が出来る人だからね。お父様も素晴らしい方だから。とにかく、一緒に行けるのを楽しみにしてるよ』


優しい笑みで店長が言った。


『はい。ありがとうございます』


私達は日にちも決めて、2人で時間を過ごす約束をした。
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