【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 目の前の二人の兄にあたるニクスは、この前ティタニアが攫われてしまった時に、自身は怪我をしているのにも関わらずティタニアの捜索に参加してくれて、群れのボスを倒すのにも参加してくれていた。そして、全員で城にまで帰り、彼の人化した姿を一度だけ見たのだ。

「……いや。大したことはない」

 弟のスノウに似ているが、彼よりすこしだけ低い声。不思議な色合いの髪は弟二人よりも、かなり短い。けれど、ニクスの容姿は以前に聞いた通り、弟のスノウが何年後かにはこんな姿になるだろうと思う、そのままの容姿だった。王子様のような華麗で端正な顔立ちはより精悍になり、鍛えられた体付きもよりがっちりとしていた。

「……ティタニア。俺はこっち。あれは兄のニクスで、俺はこっちだよ」

 むっとした拗ねた口調でやってきた兄の姿に一瞬見入ってしまっていたティタニアに、隣に座っている自分のことをアピールすると、スノウはゆっくりとした動作でテーブルに腰掛けたニクスに言った。

「ニクス、なんで俺に似てるんだよ。俺の大事な番が気を取られて、物凄く迷惑なんだけど」

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