【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 獣人から見る給餌の意味を知ってから、周囲の人目が気になってすっかりやりにくくなってしまったスノウの夕食の手伝いも終え、ティタニアが湯を浴びてから髪の毛を乾かしている時、当たり前のような顔をして兄たちと何らかの打ち合わせを済ませた彼が客室にやってきた。

 この城にティタニアが来てからずっと、彼はこの部屋で就寝している。とはいっても、大抵はキスだけで抱きしめて何もせずに寝てるだけで、いわゆるそういうことはしなかった。

「あれ、ティタニア。もう、お風呂入ったんだね」

 花の香料の入った石鹸の匂いを確かめるように彼は大きく息を吸ってから、端正な顔をふにゃっと綻ばせた。どうも思ったより周囲への警戒心が強い彼のそういった可愛らしい表情は、自分の前でしか見られないことがわかっている今では、貴重なものを目撃したように感じてしまった。

「今日は外出したし、夕食も食べたから……スノウはまだなの?」

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