【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 ティタニアは長い髪をなんとかまとめ上げて、濡れても良いようにワンピースの下に着るスリップドレスを着てお風呂に入った。随分前に浴室へと入っていたスノウは下半身にタオルを巻きつけて、背中を向けて椅子に座っていた。

「ごめんね。遅くなっちゃった」

 初めて経験する誰かの入浴を手伝う格好を考えるのに手間取って、スノウを待たせてしまった。体が冷えてしまったのではないかと、焦って彼の傍まで近寄ったティタニアの腕を取って彼は微笑んだ。

「……いや、大丈夫だよ。手伝ってくれて、ありがとう。その格好も可愛いね。まあ、俺の番は何してても、何を着ても可愛いんだけど」

 とろけるような表情の甘い言葉には特に反応せずに、ティタニアは湯船から盥にお湯を汲むと、目を閉じたスノウの髪を濡らした。石鹸を泡立ててから不思議な色合いの髪に塗りつけた。

「スノウの髪って柔らかい。不思議な色だなと思っていたけど、お兄さんたちも同じ色なんだね」

 三兄弟全員、彼と同じ髪色を持っていることを思い出したティタニアは雪豹の獣人は皆この色になるのだろうかと首を捻った。

「……そう。ティタニア、言っておきたいんだけど、ニクスは確かに俺にすごく似てるけど、あいつは俺じゃないからね。完全にあいつにときめいてるような可愛い顔をしてニクスを見ないで」

 大人しく髪を洗われながら、拗ねた口調でスノウは言った。外見は立派に成人しているはずの彼の駄々っ子な発言に、ティタニアは吹き出す。

「そんなつもりなかったんだけど……ごめんね。やきもち妬いたの?」

「ニクスは俺に似てるのは血が繋がってるからで、もうどうしようもないんだけど、ティタニアの気持ちがすこしでもあいつに向くのは嫌なんだ」

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