【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 まるで物語の中に出てくる女神の姿、そのままの美しい女性はいきなり部屋に入ってくるなり、ソファに座っていたティタニアに駆け寄った。

 驚いて目を丸くしたティタニアの手をさっと取り、とても感動したことを表すように、身振り手振りを大きくした。

「まあ! まあまあ……なんて可愛いの! この子が、本当に私の義娘になるの!? やだ。すごく嬉しい。でも、末っ子のスノウが嫡男を差し置いて、一番先に結婚するのは、やっぱり対外的にまずいかしら。でも、こんなに可愛い子だと、うかうかしてて他家に掻っ攫われたりでもしたら嫌だわ……もし良かったら、一番上のニクスじゃダメかしら。スノウと顔はよく似ているし、大して経歴は変わらないんだし」

 彼女はソファに黙って座っているニクスを、ちらっと視線で示して微笑んだ。

「母さん! 何言ってるんだ。絶対ダメだよ。ティタニアは跡継ぎの一人娘だし後継ぎで嫡男の兄さんとの結婚は、イグレシアス伯爵が許さないよ」

 慌ててティタニアの隣から立ち上がり、近づいてくるスノウを邪魔そうにして手を振りながら、その女性はニクスに聞いた。

「ニクスは良いわよね?」

「……ティタニア嬢が良いのなら、俺は構わない」

< 205 / 285 >

この作品をシェア

pagetop