【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 肩を竦めてニクスがそう言ったので、ティタニアの胸は跳ねた。もちろん、彼はスノウに良く似た兄だとは頭ではきちんと理解はしているものの、年齢を重ねた彼にそう言われているように思えたのだ。

「母さん! ニクスも! 冗談でも絶対、許さないからな。もう、俺たちノーサムに帰る」

 スノウは憤懣やるかたない様子で、座っているままのティタニアの手を取ろうと動いた。それを見た世にも珍しいほどの美貌を持つ彼女は、スノウの手をぱちんと良い音をさせて叩いた。

「お馬鹿さん、冗談よ。でも、私早く娘が欲しいの。三人も産んだのに、全員息子ばっかりでお腹いっぱいなのよ! ねえ、やっぱりイグレシアス伯爵にはもう少し頑張って頂いて、孫待ちで良いんじゃないかしら。二人の男の子を産んだら、どちらの跡継ぎ問題も解決よ」

 うんうんと頷き、自分の考えを自慢するように、今まで後ろでその様子を見守っていた男性に振り返りながらそう言った。

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