【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 重たい晩餐用のドレスを脱ぎ、早々に湯を浴びて締め付けのない寝巻きに着替えると、いよいよ嵐は本格的にやってきた。ビュウビュウとした激しい風が舞い、窓を叩きつけるようにした。外は漆黒の闇というのだろうか、今この場所は月や星の光も遮るような暗雲の中に包まれていると思うと、ぞっとしてしまう。

「お嬢様、そろそろ灯りを消しますか?」

 ティタニアがベッドの中へと滑り込んでから頃合いを見て、手元にちいさな灯りを持ったミアが声をかける。世話すべき主人のティタニアが眠らないと、ミアや他のティタニア付きの使用人は、休むことは出来ない。それが貴族と仕える使用人の関係性だ。彼らはそれで生活の糧を得ている。それをわかっているティタニアは、いつものように肯定の声を返した。

(今夜もきっと、なかなか眠ることが出来ないだろうな)

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