【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
「ティタニア殿の婚約者で、次期イグレシアス伯爵になる将来のため領地経営を勉強中という立場で、城下に自分の館ですか」

 皮肉気なゆっくりとした口調は、非常識なジュリアンを揶揄するようだ。

 ティタニアは、何故かその時示し合わせたかのように、親密な空気で目を合わせたスノウとユージンを見て不思議だった。一瞬だけで彼らが何か多くを語り合ったような、そんな気もしたからだ。

 ティタニアが彼らを興味深く見ていたことに気がついたユージンが、水色の目を合わせてパッと微笑むと、ジュリアンが出て行った一件などまるでなかったかのように話し始めた。

「僕、嵐の夜は音が気になってなかなか眠れないんですよね。ティタニア様はどうですか?」

 屈託のない可愛らしい笑顔を向けられると、こちらは笑顔を返すしかない。

 なんとか、形通りにデザートまで晩餐を終え、城館の主人カールは喫煙を嗜まないので、名前だけになってしまっている喫煙室へとお酒を飲みながら親交を深めるために消える男性陣を見送ると、ティタニアは一人で自室へと帰った。

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