【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 ティタニアの自室の近くの廊下で、先程聞いたばかりのスノウとユージンの通りの良い声がしたのだ。彼らはこれから少しの間、建前上はイグレシアス家に仕えるとはいえ、高位貴族の遊学の身分だ。父はそのため、自分の居るこの棟から反対方向にある棟に彼ら用の客室を用意していたはず、だ。

「スノウ。本当に、ダメだって。君だってわかっていると思うけど、一応君たち二人はまだ一回だけしか顔を合わせてなくて、出会ったばっかりだからね? それに彼女は今は……あんな無礼な下衆とはいえ、一応婚約者も居るわけだし……近くに居て見守るんじゃなくて、奪い取る計画に変更するにしても、時間はこれからたっぷりあるんだから、すこしずつ距離を縮めていく方向性で良いんじゃないかな」

 どうやらお酒を飲んで酔っ払っているらしいスノウを、声をひそめつつ止めているユージンは本当に困っているようだ。

「俺の運命が、あんな扱いをされているとわかっていたら、今まで我慢なんか絶対にしなかった! それに、今、嵐で怖い思いをしているなら、一緒に居るくらい別に良いだろう。傍に居るだけだ。何かする訳じゃない」

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