【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
「いや、だから。若い女の子が眠っている部屋に、異性が夜一緒に居ることって、結構な大問題なんだけど……スノウ、もう今訳がわかってないよね。知ってる」

 ユージンは諦めたように、それ以上何も言わなくなった。そして、かちゃりと開いた蝶番の音に、ティタニアは身体中に緊張感が走ったのを感じた。

(俺の運命……? なんのことなの?)

 スノウの発した意味不明の呼称もそうだが、あんなに先程会っている間中、ずっと不機嫌を態度で表していた彼が、自分の事を奪い取ると言っていた気もした。そして、そんなはずがないとそう思った。様々な理由から、彼が自分の求婚者であるとは、思い難いのだ。

 最初しゅるっと音がして、しんとした暗い部屋の中に、衣ずれの音が響く。

「……一応、聞くけど。何してんの。スノウ。言っとくけど、彼女は未婚の、爵位付きの一人娘、貴族令嬢で、間違いなく処女で。酒の勢いで君が手を出して良い相手じゃないことは、酔っていても流石に、わかってるよね……? ここに来てから初日にそんな事を仕出かして、ストレイチー侯爵家と事を構えたら叔父さんとニクス兄に何て言われるか」

< 25 / 285 >

この作品をシェア

pagetop