【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 一仕事を終えて息をつきつつ、そう言ったティタニアに微笑んでユージンは言った。

「気候もだいぶ暖かくなってきましたからね。そのまま転がしておいて大丈夫ですよ。知っての通り、寒さには強いので風邪はひきません」

 その言葉にくすっと笑ったティタニアに手を振ってから、気の利くユージンは灯りを消してから出て行った。

 ティタニアはガウンを脱ぐと、まじまじとスノウの整った顔を見下ろした。新しく夫婦となるからと用意された真新しい大きなベッドの上に、すやすやと眠る花婿といろんなところが透けている色気たっぷりな下着みたいなネグリジェを着た自分。なんだか、すごく間抜けな状況だった。

 上掛けを被ってそっと彼の横に潜り込むと、スノウの腕がいきなりティタニアの腰に巻きついた。

「……っスノウ?」

 眠ったままの無意識の行動なのか、ぎゅっと手放さないとばかりの力を込めて両腕は緩むことはない。くうくうと響く、可愛らしい寝息は憎めない。

(そういえば、彼と初めて会った夜も一緒に寝たわね。あの時もすごく酔っていたわ)

 何度も何度も同じような光景を見ているような気がするけれど、それでも飲むのをやめないということは、彼はきっとお酒を飲むのが好きなんだろう。ティタニアはこの前成人したばかりでここまでの飲酒をしたことがないけれど、一度ここまで酔っ払ってみたいような気もする。

(そうしたらスノウはすごく慌てそう。一回やってみようかな)

 お酒にすごく弱い甘えん坊の夫。この人と過ごすこれからの日々が楽しみだった。
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