【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 しかも、こんな嵐の夜に見るには相応しくない、すごく良い方の夢だ。あんなに美形の彼に熱烈に求められるなんて、彼の姿を見た若い女性なら、一度は心の奥で願望を抱いてしまうものなのではないだろうか。

 音を立てず、慎重な動きで何かがベッドの上に乗った。そろりそろりとした足取りで、こちらに近づいてくる。けれど何故か理由はわからないけれど、不思議と落ち着いていた。初対面のはずのあの彼は、絶対にティタニアが嫌だと思うことをしないという、根拠のない確信もあったから。

 ティタニアの顔の辺りで何かスンスンと鼻が動くような音がした。ぺろりと上掛けから出ていた右手をざらりとした舌で舐めた。そしていかにも遠慮がちな音で喉を鳴らすと、横向きの体勢で寝ていたティタニアの体に沿うようにゆっくりと身を伏せた。

 ふわっとした毛が所々に当たってくすぐったくて、ティタニアは思わず反対側に身を動かした。その動きを追いかけるように、そのふわふわとした毛玉はどこまでも追ってくる。自分の動きに必死で着いてくる動作が可愛くて、ティタニアは反射的にそれを抱きしめてしまった。

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