【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 だが、最愛の妻ティタニアの夫になり、次期イグレシアス伯爵スノウ・イグレシアスを名乗るようになるのなら、領地を統治しそこに住む領民たちの生活を守らねばならない。何かを得るなら、何かの代償は必要だった。

 スノウの行動の動機は彼女のことを見つけた時から、いつだってティタニアだ。これまでもこれからも。

 気まぐれな次兄ネージュは、長兄ニクスが一人プリスコットに帰ってからも、義娘とこの土地の気候がすっかり気に入った母オルレアンと同様ノーサムにある森に囲まれた城館で過ごしていた。そして、スノウが必死に勉強をしている執務室に来てはいくつか助言して気ままに去っていくのだ。

 もちろん優秀な兄の助言は助かると言えば助かるのだが、いつまでこの人、ここに居るんだろうという気持ちは隠せなかった。実家には父シュレグとニクスが居るとは言え、確か帰って来た時にちゃんとこれからは家業を手伝うと言っていたような気もするが、それは良いのだろうか。

 まあ、飄々としたネージュが凡人には理解し難い行動を取るのは、いつものことだ。

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