【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 一人っ子で真面目なティタニアには、誰かに甘えるという感覚自体が罪悪感を伴うことなのだが、三兄弟の末っ子で周囲から甘やかされて育ったスノウには誰かに甘えることを、息を吸うように出来てしまう。

(それに、慣れているから甘え加減が絶妙なのよね。私が無理だと思うことは、そもそも絶対に言って来ないし……スノウは、本当に要領が良すぎなのよ……)

 雪上に倒れ込んだままで二人して薄い色の青空を見上げていたが、スノウはくるりと体勢を変えてティタニアの視界を防ぐように体を覆い整った顔を見せた。

「ねえ。ティタニア。せっかくお弁当持って来たしさ。木の上で食べる?」

 スノウは強靭な体を生まれ付き持つ獣人で自分が身軽だから、高い木の上にだってなんなく登ることが出来る。そして、ティタニアが高い場所が苦手ではないと知ると、彼女をやたらと高所へ連れて行きたがった。

「駄目。今日は、シェフが特別に作ってくれた温かいスープもあるのよ。手を滑らせて何かを落として、下に居る誰かに当たったらどうするの?」

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