【コミカライズ】私の運命は、黙って愛を語る困った人で目が離せない。~もふもふな雪豹騎士にまっしぐらに溺愛されました〜
 人目のある周囲を気にする様にユージンは周りを見渡した。歓談している人達が多い中、特に注目を浴びている訳ではないが、双方未婚の男女の会話に興味津々で耳を澄ませている者が居てもおかしくはない。

「わかっている」

 面白くなさそうなスノウはユージンがティタニアの両肩に手を置いているのを、乱暴に払い除けた。思わず見上げたユージンは、両手を上げて苦笑いだ。面倒見の良い彼はスノウのこういう傍若無人な態度には慣れているのだろうか。

「スノウ、プレゼントは渡した? せっかく買ったんだから……」

「うるせえ。今から渡すところだったんだよ」

 そう言ってスノウは上着の内ポケットから何か高級そうな布袋を取り出した。そうしてしゃらりと音がして中身を出すと、ティタニアの手首を取ってちいさな金具を留めようとして、何度か失敗を繰り返した。そうして、やっとカチリと留められた時に照れくさそうに笑った。

「……悪い。こういうの慣れてなくて時間かかった。誕生日おめでとう、ティタニア。今君が持っている願い事が、すべて叶いますように」

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