ただ1人の皇女様
二章

皇立カルディナ学園

─「準備は出来たのか。」



扉が開いた先を見るとそこにはキラキラオーラを放ったパパがいた。



「パパっ!うん出来たよっ!」



白色を主体とした生地に金のラインやボタンを付けたなんとも皇族らしい制服



ちなみに制服はアレンジが許可されていて色や形を自由に変えられるらしい




中でも白と金を使ったアレンジする人は結構多いらしい...



まぁ皇族の象徴とも言える色だしなにせ皇立だしね。



「姫様大変お似合いですよ」



「流石姫様ですっ...!とてもお綺麗でっ..っ」



「ハルト、エマありがとうっ!」



エマなんて感動して泣いちゃってるしっ...



もー15歳かぁ、、あれから色んなことがあったなぁ...




エリアーナの件はまだ完全に終わったわけじゃないしまだ何か企んでるに違いないと思う。




けれどこうやって泣いてくれる優しいエマや
いつだって私を守ってくれたラインハルト
そして私を娘だと言ってくれたたった1人の家族のパパ



この13年間楽しいことばかりではなかったけれどかけがえのない時間だった。




「パパっ!ありがとうっ...私のパパになってくれて家族になってくれてすっごく嬉しかったっ」

< 98 / 100 >

この作品をシェア

pagetop