相性がいいみたいなのですっ
「お忘れですか? 修太郎(しゅうたろう)さんは今日、私との飲みくらべ勝負に負けてしまわれたのですよ? だから……今日は宣言通り、私が修太郎さんを良い子良い子してあげるのですっ。修太郎さんは何にもしちゃいけないのですっ」

 ニコッと笑うと、僕の手をぎゅっと握っていらして。

「はい、ばんざーい」

 言われて、手を頭上に持ち上げられてしまった。

「そのまま動いちゃダメなのです。いいですか?」

 僕は文字通り日織(ひおり)さんにお手上げ状態で、現状をどう打開したら良いのか皆目検討がつかない。


「修太郎さんはすっごく綺麗な肌をしていらっしゃるのです。すべすべです」

 日織さんの手が、くつろげられて剥き出しにされた僕の胸元を這う。
 さわさわと肌を撫でさすりながら、僕の上に屈んでいらして。

「――っ!」

 いきなり乳首に口付けられて、僕はびっくりしてしまう。

 ちょっと、日織さんっ。
 ホント、待って!!

 思うけれど抗議の声なんて上げる間は与えないのです、とばかりに、日織さんの手が脇腹をなぞる。

 くすぐったいのか気持ちいいのか分からない感覚に、ゾクリと皮膚が粟立った。
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