旦那様は征服者~慎神編~
「でも、賢い奏瑪らしくないよね」
「え?」
「いつもの奏瑪なら、俺が気づいてたこと気づくはず。
それを気づかないってことは、それくらい…莉杏に惚れてるんだね」
「最初から…全部……バレていたのか……」
奏瑪は項垂れるように、その場にへたりこんだ。
「莉杏、帰ろ?」
莉杏の頬を撫で、腰を抱いた。
「え?慎神くん…」
「帰って、この吐き気のする臭いを消して、もう…何もわからなくなるくらい抱かせて!」
「慎神くん、奏瑪さんは…」
「は?奏瑪はもう…いらないよ!
無能はいらない」
「奏瑪さんは無能じゃないでしょ?
私、もう二度と…慎神くんに逆らわない!
だから、奏瑪も今まで通り一緒に……」
「これは、何?」
「え?慎神…くん?」
「奏瑪に、同情してるの?
同情は、最低な━━━━━━━」
「違うよ!!
…………愛情だよ!」
「はぁぁ!?
愛…情……!!?」
「奏瑪さんは、家族みたいなもんでしょ?
だから、愛情!!」
「………」
「莉杏さん……」
「莉杏って…面白いね…!」
フッと笑って言った、慎神。
「え?慎神くん?」
「まさか、そうくるとは思わなかった」
「じゃ、じゃあ…」
「でも、ダメ!!
裏切りなんて……許されない…!
しかも、俺に噛みつくなんて………」
「じゃあ…奏瑪さんは、どうなるの?」
慎神の服を掴み、すがるように見上げた莉杏。
「………」
慎神は微笑むだけだ。
「慎神…くん?」
「新汰に頼んである。
莉杏は、僕とお家に帰るんだよ。
20時間離れてた分も、いっぱい愛し合おうね!」
莉杏の腰を抱いて、外に出る慎神。
パタンと音がして、ドアが閉まった。
「奏瑪くん」
「新汰さん」
「覚悟はできてるんでしょ?」
「もちろん!」
奏瑪は、穏やかに微笑んでいた。
「フッ…!!
死んだ気になって、僕の部下にならない?」
「え?」
「でも、王子や姫君には一生会わさないけど!」
「それは……“同情”ですか?」
「フフ…
違うよ!君は、優秀だから!
僕の利益の為だよ!」
「でも、生きていたら……莉杏さんに会いたくなる。
だから、お断りします。
もう……疲れました………」
「そう…わかった!
あとさ!」
「はい」
「本当のこと、聞きたいな」
「はい」
「莉杏ちゃんと、セックスしたの?」
「フフ……それは、地獄まで持っていきます」
「え?」
「いつもの奏瑪なら、俺が気づいてたこと気づくはず。
それを気づかないってことは、それくらい…莉杏に惚れてるんだね」
「最初から…全部……バレていたのか……」
奏瑪は項垂れるように、その場にへたりこんだ。
「莉杏、帰ろ?」
莉杏の頬を撫で、腰を抱いた。
「え?慎神くん…」
「帰って、この吐き気のする臭いを消して、もう…何もわからなくなるくらい抱かせて!」
「慎神くん、奏瑪さんは…」
「は?奏瑪はもう…いらないよ!
無能はいらない」
「奏瑪さんは無能じゃないでしょ?
私、もう二度と…慎神くんに逆らわない!
だから、奏瑪も今まで通り一緒に……」
「これは、何?」
「え?慎神…くん?」
「奏瑪に、同情してるの?
同情は、最低な━━━━━━━」
「違うよ!!
…………愛情だよ!」
「はぁぁ!?
愛…情……!!?」
「奏瑪さんは、家族みたいなもんでしょ?
だから、愛情!!」
「………」
「莉杏さん……」
「莉杏って…面白いね…!」
フッと笑って言った、慎神。
「え?慎神くん?」
「まさか、そうくるとは思わなかった」
「じゃ、じゃあ…」
「でも、ダメ!!
裏切りなんて……許されない…!
しかも、俺に噛みつくなんて………」
「じゃあ…奏瑪さんは、どうなるの?」
慎神の服を掴み、すがるように見上げた莉杏。
「………」
慎神は微笑むだけだ。
「慎神…くん?」
「新汰に頼んである。
莉杏は、僕とお家に帰るんだよ。
20時間離れてた分も、いっぱい愛し合おうね!」
莉杏の腰を抱いて、外に出る慎神。
パタンと音がして、ドアが閉まった。
「奏瑪くん」
「新汰さん」
「覚悟はできてるんでしょ?」
「もちろん!」
奏瑪は、穏やかに微笑んでいた。
「フッ…!!
死んだ気になって、僕の部下にならない?」
「え?」
「でも、王子や姫君には一生会わさないけど!」
「それは……“同情”ですか?」
「フフ…
違うよ!君は、優秀だから!
僕の利益の為だよ!」
「でも、生きていたら……莉杏さんに会いたくなる。
だから、お断りします。
もう……疲れました………」
「そう…わかった!
あとさ!」
「はい」
「本当のこと、聞きたいな」
「はい」
「莉杏ちゃんと、セックスしたの?」
「フフ……それは、地獄まで持っていきます」