旦那様は征服者~慎神編~
「ここ…ですか?」
「うん、しばらくここに住もう!」
「最低限の荷物は、用意してあるから。
当分は暮らしていけるよ!」
「はい」
玄関の鍵を開けようとして、鍵をさす。
「え……」
「奏瑪さん?どうしました?」
「開いて…る……」
「え……?」
恐る恐るドアを開ける、奏瑪。
家の中に、煙草と香水の匂いが充満していた。
「━━━━━!!!!?」
二人は、その匂いの主が誰か瞬時に悟る。
「嘘……だろ…!?」
「どうし……て…?」
二人の悲痛な声が響く。
「おかえりー!莉杏、奏瑪!」
「「なん……で…!?」」
「遅かったねー!」
慎神は、満面の笑みで二人を迎え入れる。
「「慎神(様)くん…」」
「えーとぉ~
20時間振りかぁー!
何してたのー?
ヤっちゃった?
20時間あれば、十分できるよねー!
僕なら莉杏を、10回はイカせられるかも~」
「慎神…くん…!」
「あ、いや!その前に、莉杏失神するかぁー!
てか…イキ過ぎて、死ぬかも?」
「慎神くん!!」
「ん?なぁに?
それより、早くこっち来てよ!
20時間も莉杏と離ればなれだったから、寂しくて死にそうなの……
ギュってさせて?」
慎神が両手を広げて待っている。
「あの…慎神く━━━━━━」
「早く!!
早く、こっち来いよ……!それとも、今…莉杏の目の前で…奏瑪を殺そうか?」
瞬間的に、慎神を包む雰囲気が落ちる。
「殺……!!!?」
莉杏は身体を震わせ、ゆっくり慎神の元に向かう。
「莉杏さん!」
莉杏の手を掴む、奏瑪。
「奏瑪さ━━━━━━」
「莉杏に触るな!!!」
慎神の刺すような鋭い声が響き、莉杏と奏瑪はビクッと震える。
「奏瑪さん…大丈夫ですよ…」
莉杏は小さく囁いて、奏瑪の手をほどいた。
そして慎神の元に向かった。
すぐに抱き締められる、莉杏。
「奏瑪の臭いがする……」
「え……」
「やっぱ…ヤった?」
「ううん」
「ほんとに?」
「うん」
「この臭い…嫌い…大嫌い…!!
信用してたのに………!
奏瑪のこと……好きだったのに……」
「うん。慎神くんが、奏瑪さんのこと好きだったの知ってたよ!」
「慎神様!!」
「あ?何!!?」
「何故、ここが?
というより、いつから?」
「奏瑪が“あの”無能の女の為に、オーナーに莉杏の手紙を渡しに行ったあの時」
「え……」
「奏瑪はきっと、もっと前から準備し始めたんだろうけど、奏瑪がまさか、俺に噛みつくなんて思わなかった。あの時の事で、奏瑪は莉杏に惚れてるのがわかった。だから、俺もお前に気づかれないように、新汰に頼んで探らせてた」
「では…昨日僕を使って、莉杏さんを試そうとしたのはやはり……」
「奏瑪は、絶対!このチャンスを逃さないと思ったから」
「うん、しばらくここに住もう!」
「最低限の荷物は、用意してあるから。
当分は暮らしていけるよ!」
「はい」
玄関の鍵を開けようとして、鍵をさす。
「え……」
「奏瑪さん?どうしました?」
「開いて…る……」
「え……?」
恐る恐るドアを開ける、奏瑪。
家の中に、煙草と香水の匂いが充満していた。
「━━━━━!!!!?」
二人は、その匂いの主が誰か瞬時に悟る。
「嘘……だろ…!?」
「どうし……て…?」
二人の悲痛な声が響く。
「おかえりー!莉杏、奏瑪!」
「「なん……で…!?」」
「遅かったねー!」
慎神は、満面の笑みで二人を迎え入れる。
「「慎神(様)くん…」」
「えーとぉ~
20時間振りかぁー!
何してたのー?
ヤっちゃった?
20時間あれば、十分できるよねー!
僕なら莉杏を、10回はイカせられるかも~」
「慎神…くん…!」
「あ、いや!その前に、莉杏失神するかぁー!
てか…イキ過ぎて、死ぬかも?」
「慎神くん!!」
「ん?なぁに?
それより、早くこっち来てよ!
20時間も莉杏と離ればなれだったから、寂しくて死にそうなの……
ギュってさせて?」
慎神が両手を広げて待っている。
「あの…慎神く━━━━━━」
「早く!!
早く、こっち来いよ……!それとも、今…莉杏の目の前で…奏瑪を殺そうか?」
瞬間的に、慎神を包む雰囲気が落ちる。
「殺……!!!?」
莉杏は身体を震わせ、ゆっくり慎神の元に向かう。
「莉杏さん!」
莉杏の手を掴む、奏瑪。
「奏瑪さ━━━━━━」
「莉杏に触るな!!!」
慎神の刺すような鋭い声が響き、莉杏と奏瑪はビクッと震える。
「奏瑪さん…大丈夫ですよ…」
莉杏は小さく囁いて、奏瑪の手をほどいた。
そして慎神の元に向かった。
すぐに抱き締められる、莉杏。
「奏瑪の臭いがする……」
「え……」
「やっぱ…ヤった?」
「ううん」
「ほんとに?」
「うん」
「この臭い…嫌い…大嫌い…!!
信用してたのに………!
奏瑪のこと……好きだったのに……」
「うん。慎神くんが、奏瑪さんのこと好きだったの知ってたよ!」
「慎神様!!」
「あ?何!!?」
「何故、ここが?
というより、いつから?」
「奏瑪が“あの”無能の女の為に、オーナーに莉杏の手紙を渡しに行ったあの時」
「え……」
「奏瑪はきっと、もっと前から準備し始めたんだろうけど、奏瑪がまさか、俺に噛みつくなんて思わなかった。あの時の事で、奏瑪は莉杏に惚れてるのがわかった。だから、俺もお前に気づかれないように、新汰に頼んで探らせてた」
「では…昨日僕を使って、莉杏さんを試そうとしたのはやはり……」
「奏瑪は、絶対!このチャンスを逃さないと思ったから」