いつまでも、君が大好きです。
「うわ、あれはさすがに攻めすぎだ。」
「絶対湊都のこと好きだよね、、、。」
学校を出て、カラオケまでの道を歩きながら菜都とさっきの出来事について話し合う。
「でも大丈夫でしょ。湊都は美奈にしか興味無いし。」
「そうとは限らなくない?あの子可愛いし。」
「、、、、、、。」
「ちょっと!なんで黙るんだ!」
私よりもあの子の方が何百倍も可愛いことくらい、私がいちばんわかってるのに!!
「大丈夫だってー。美奈可愛いし。」
「あ、やっぱり?私可愛い?」
「まじでモデル行けると思うよ。日本で2番目に可愛い。」
「1番は?」
「私。」
こんなやり取りがおかしくて、2人でそろって吹き出した。
「あはは。まじで菜都最っ高。」
「それは美奈の方でしょ。美奈といると笑い止まらん。」
そんな事を言い合いながら、私たちはカラオケ屋に着いた。
「よし、歌いまくるか。」
「明日は声出ないな。」
「今までの人生でいちばん大きい声だすわ。」
「菜都は生まれた時の声が1番大きいでしょ。」
「ちがうよ。私は初めて注射した時が1番大きい声出た。」
「なにそれー」
私たちは声が枯れるまで歌い続けた。
いや、叫び続けた?
菜都といると全てがどうでも良くなって。
湊都のこととか、怒られたこととかで元気なくても、いつも菜都はそばにいて話を聞いてくれる。
私は、いつも菜都に助けてもらってばかり。
「美奈!あと5曲いくよ!」
「もう喉死ぬーーー。」
そして、私は思うんだ。
私は、菜都にとって必要な存在なのか。
菜都は、私を必要としてくれているのか。
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