いつまでも、君が大好きです。
「、、、一つ、心当たりのある病が思い当たります。脳の病気です。」
その言葉に、とても俊敏に反応する。
「そ、れは、、」
「ですが、確定はできません。こんな小さな病院では出来ない大きな検査をして頂く必要があります。」
、、、大きな検査?
いったい、なんで、、、?
「、、、その検査は、どこで受けられますか?」
そこに口を開いたのは、お母さんだった。
「大学病院などが一番最適かと思います。検査を受けますか?」
「、、、美奈、どうしたい?」
「え、、私?」
あまりに予想外の質問におどろく。
「美奈が決めなさい。あ母さんは何も言わないから。」
お母さんは優しく微笑んだ。
おそらく、、私の気持ちを察してくれたんだろう。
検査は、受けたい。でも、やっぱり怖い。
正直、どうしたらいいのか分からない。
でも、、、、。
「受けます。招待状、書いてください。」
「分かりました。あちら側の病院は、こちらから見つけておきます。」
「ありがとうございます、、。」
会計を済ませ、お母さんと一緒に病院を出た。
「大丈夫よ。きっと悪い病気じゃないから。」
「、、、そうだね。」
うん。きっと大丈夫。
もし何か悪い病気だったとしても、私には湊都や菜都がいる。
湊都たちがいてくれたら、どんなことだって乗り越えられる。
なので、私は思ったより前向きに検査に望むことが出来た。
< 19 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop