いつまでも、君が大好きです。
そして、とうとうこの日がやってきた。
私は今、お母さんと一緒に桜が原病院に来ている。
今から検査の結果を聞くのだ。
少しドキドキはしているが、不安はあまりない。
どんなことであっても、受け入れられる自信があるから。

病院に入り、受付をすると、すぐに診察室に呼ばれた。
通されたのは、前と同じ1番奥の部屋。
部屋に入ると、前と同じように、松下先生が座って待っていた。
「わざわざ遠いところまで来ていただき、感謝します。」
「それで、、、検査の結果は、、、。」
「、、、、二人でお聞きになりますか?それとも、まずお母様だけにお話することも可能です。」
言い方に少し違和感を覚えた。
やっぱり、、、私はなにかの病気だったんだ。
「その必要はありません。私も一緒に聞きます。」
「、、、そうですか。では、お話させていただきます。」
すると松下先生は、机の上にいくつかの写真を並べ始めた。
この写真、、、脳?
「早川美奈さん。あなたは、悪性脳腫瘍であることが判明しました。」
脳腫瘍、、、、、?
「え、、、、み、美奈、、」
お母さんは、私の方を見て目に涙をためている。
脳腫瘍って、、、、なに?
「簡単に言えば、脳に腫瘍と呼ばれるガンがあります。早川さんの場合は、悪性の腫瘍なので、、、おそらく、あと一年の命かと思います。それも、治療をしたらの場合ですが。」
あと、、、一年?
その時、お母さんは椅子から転げ落ちて、目から大粒の涙を零していたが、私は音すら聞こえなかった。
、、、、死ぬの?
私、あと一年後に。
「、、、嘘です。だって、私、こんなに元気なんですよ!?検査間違えてます!!私はそんな病気じゃない!!嘘!!」
「残念ですが。本当です。」
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