いつまでも、君が大好きです。
美奈side
くしゃくしゃになったメモ書きが、一気にあの日の出来事を蘇らせた。
あの時の私は、本当に幸せだったな。
でも、今の私はちがう。
湊都と一緒にはいられない。
私は湊都を傷つけた。
湊都には嫌われただろうし、もう後は何も無いだろう。
これで何も気にすることなく入院できる。

お母さんと話し合って、明日の学校で退学手続きをすることになった。
明日が私の最後の登校になるだろう。
やっぱり少し寂しいけど、この選択に後悔はない。
そして明日、私にはやらなければならないことがある。

菜都に入院のことをメールで伝えると、すぐに電話がかかってきた。
『ちょっと美奈!入院って、本気?!』
「本気だよ。急でごめんね。」
『しかも明日で最後って、、、いくらなんでも急過ぎるよ、、。』
「本当に申し訳ないと思ってる。菜都には迷惑かけてばっかだよね。本当にごめんね。」
『美奈、そんなに病気悪化してきたの?今日だって本当は、ずっと無理してたんじゃないの?』
菜都の震える声に、一瞬言葉を失う。
「そんな事ないよ。朝は調子良かったし。」
「絶対病院行くからね。美奈もたまには家来てよ?」
「、、、うん。行くよ、絶対。」
菜都の家は雑誌にも取り上げられたことのある少し有名なケーキ屋さんだ。
私は菜都の家のチーズケーキが大好きで、いつもお店の端っこで菜都と一緒に食べていた。
『花火大会だって行くんでしょ?』
「行きたいけどさー。行けるかな、、、。」
「行けるよ。一緒に行こって約束したじゃん!」
「うん。そうだよね。」
「それとさ、、、やっぱり、湊都には言わないの?」
菜都、、、やっぱり私たちのこと心配してくれているんだ。
「うん。言わないよ。実は今日、別れて、きた。」
菜都は一瞬黙り込んだが、すぐに返事をくれた。
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