愛毒、有名人はあの子。
…ん…やっぱり…
向こう側に男のシルエットが見える。
あたしの予想は当たったんだ。
イエーイ♪♪(●´∀`)ノノ
((↑この人…1人で盛り上がってまーす…
真夏のビーチに立つ、1だけのパラソルの下にはメイクさんと
あたしだけになっていた。
…でもおかげで、キラキラと煌めく海がよく見えた。
――――わぁ… すごぃ…
あたしは海を見た瞬間、すごーく感動した。
なんて素晴らしい景色なんだろう…
こんないい景色を誰にも見せたくなかった。
…これって海の束縛なのかな…?
「… …夏純ー、夏純ー!早く来なさ~い」
あ…ああ、また男のことぉ?
めんどいって言ってんじゃん。
…これがあたしの本音 だけど
現実でこんなこと言ったら、絶対に
しばかれるで、あろうことなのでアーる。
そして1度、肩をおろし
溜息をつく。
辛いなぁ…あたしって…、なんのために…芸能界に居るのかな?
なにか理由があるのかな…
もう、わかんなくなっちゃったかも…
「はぁ~っい!今、行きまぁ~す」
でも、
これが仕事なんだよね…
ファンのみんなも裏切れない。
あたしの気持ちも裏切れないよ…
どうしたらいいのかな。