秘密のノエルージュ
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大和に下着姿を披露することはないが、大和の前で下着ブランドのサイトをチェックすること自体はためらいが無くなった。
それはためらいじゃなくて、恥じらいが無くなったのよ、と母には呆れられている。でも大和は特に何も言わないし、この距離感はそれなりに居心地が良かった。
菜帆は母に頼まれていた届け物を、二つ上の階の大和の家まで届けに来ていた。暇なら愛犬のマロンと遊んでいくか? と誘われ、そのまま大和の家のリビングで日曜の午後をだらだらと過ごすことになった。
あまりにちょっかいを出しすぎて菜帆の傍から早々に離れていってしまったマロンと違い、大和はずっと菜帆の傍にいた。菜帆が座ったカーペットの隣に腰を下ろすと、そのままソファーに背中を預けてリラックスしたようにスマートフォンをいじりだした。
最近、ただの幼なじみにしてはやけに距離が近いな、と不思議に感じている時だった。
「はあぁ、難しいな」
「何が?」
「いや、だからクリスマスプレゼント」
「……え、まだ悩んでたの?」
一週間ぐらい前に、大学からの帰り道で相談されていた話を思い出す。