秘密のノエルージュ
慌てて謝ろうとしたら、大和と目が合った。
「そうなんだよなぁ……」
なんて。ちょっと困ったみたいに、自分で自分呆れているみたいに。初めて恋をした少年みたいに。
大和が苦く笑う表情をみて、重大な事に気が付いてしまう。
「大和……」
気付いた瞬間、もうこの話題を放り出したくなった。この場から逃げ出したくなった。
大和に好きな人がいることを―――面白くないと感じてしまうなんて。
「えっと……本人に聞いてみたらどう? クリスマスプレゼントに何もらったら嬉しい? って」
「それもう告白だろ」
大和の意見に、そう? と首をかしげてみる。
確かにそうかもしれない。でも相手が好きな人で、大和が付き合いたいと思っている人なら、別にいいのではないかと思う。
「クリスマス前に告白してもいいと思うけど。そんで一緒にクリスマス過ごしたらいいじゃん」
「じゃあ聞いてみるか」
「そうそう、それが一番てっとり早いよ」
なんて返事をしながら、帰る準備をはじめる。準備と言っても、同じマンション内に住んでいるから羽織ってきたカーディガンとスマートフォン以外に持ち物なんて何もない。
大和が自分のスマートフォンの操作をはじめる。その様子からパッと視線を逸らすと、立ち上がるために腰を浮かせた。