大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
***
「ききちゃんと池本さんはもうずっと一緒に住んでいらっしゃるんですよね?」
ソワソワとした様子で日織が問いかけてきて、理人はニコッと〝他所行きの笑顔〟を浮かべると「はい」と答える。
「ご、ご入籍とかは……」
葵咲の左手薬指に光る大きなダイヤ付きの指輪を見れば、二人が婚約中なのは確かだ。
日織は、実際葵咲からもそう聞かされている。
「今すぐにでも、と言いたいところなんですが……」
そこで理人が言い淀んだのを見て、葵咲が吐息を落とした。
「私が大学を卒業して……ちゃんとするまではしないって理人が」
どうやらこれに関しては、葵咲はちょっぴり思うところがあるみたいだ。
「ちゃんと、とは?」
テーブルの上には先日修太郎が酒蔵祭りで入手してきた日本酒の中から、日織お気に入りの『金雀』の七二〇ミリリットルボトルから注がれた冷酒用デキャンタが置かれていて。
四人はそれを飲みながら喋っている。
日織、日本酒では目立って酔いはしないのだが、体調によっては静かに酔って、いつもより若干大胆になるのを知っている修太郎だ。
「ききちゃんと池本さんはもうずっと一緒に住んでいらっしゃるんですよね?」
ソワソワとした様子で日織が問いかけてきて、理人はニコッと〝他所行きの笑顔〟を浮かべると「はい」と答える。
「ご、ご入籍とかは……」
葵咲の左手薬指に光る大きなダイヤ付きの指輪を見れば、二人が婚約中なのは確かだ。
日織は、実際葵咲からもそう聞かされている。
「今すぐにでも、と言いたいところなんですが……」
そこで理人が言い淀んだのを見て、葵咲が吐息を落とした。
「私が大学を卒業して……ちゃんとするまではしないって理人が」
どうやらこれに関しては、葵咲はちょっぴり思うところがあるみたいだ。
「ちゃんと、とは?」
テーブルの上には先日修太郎が酒蔵祭りで入手してきた日本酒の中から、日織お気に入りの『金雀』の七二〇ミリリットルボトルから注がれた冷酒用デキャンタが置かれていて。
四人はそれを飲みながら喋っている。
日織、日本酒では目立って酔いはしないのだが、体調によっては静かに酔って、いつもより若干大胆になるのを知っている修太郎だ。