大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
「あ、あのっ、私……」

 日織(ひおり)は、修太郎(しゅうたろう)に対してやましいことなんて何ひとつないはずなのだ。

 確かに、同窓会の間中ずっと羽住(はすみ)と一緒にいたことは確かだけれど、どこかの個室でふたりきりでいたとか、そういうわけでもなかった。

 ただ、広い会場の中、()()()()?隣に座って料理を食べながらお話をしただけ……。

 そう。
 日織は修太郎からの言いつけを守って、お酒の一滴だって飲んでやしないのだ。


「私っ、修太郎さんのお言葉を守って、お酒を飲んだりはしていないのですっ」

 日本酒だって、頼めばあったかもしれないけれど、あえて自分から求めようとはしなかった。

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