大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
 そのまま脱衣所に日織(ひおり)を連れて行くと、洗面所前に彼女を降ろして後ろから両手を束ねるように目の前の鏡に押し付ける。

 ()り出した洗面台の上に身を乗り上げるようにして鏡に両手を縫いとめられているから、自然日織は修太郎(しゅうたろう)にお尻を突き出す格好になった。


「あ、あのっ、修太郎さんっ」

 鏡越し、修太郎を見つめて一生懸命声を上げる日織だったけれど、修太郎は無言で彼女のワンピース背面にあるファスナーに手を掛ける。

 華奢な日織の背中を撫でるように修太郎がゆっくりとファスナーを下ろしていけば、その刺激に日織の身体が小刻みに反応した。

「あ……、ぁんっ」

 修太郎とともに、無垢(むく)な身体に性体験を重ねてきた日織は、彼が与える刺激の全てに無条件で敏感に快感を覚えてしまう。

 そんな日織の反応を目を(すが)めて見下ろしながら、修太郎は襟ぐりに頼りなく残ったホックを荒々しく外す。
 ――と、V字に開かれた背部から、日織の白い背中が覗いた。
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