一途な御曹司は溺愛本能のままに、お見合い妻を甘く攻めて逃がさない
決めてしまえば、まずは人に頼んで、スリの犯人を警察とは別ルートで探すことにした。
それと同時に、彼女を案内することに決める。
ローマに楽しい思い出を作ってあげようとしたのだ。
―――また来たい、と。いつか、ここに住みたい、と思えるように。
話しをしていたとき、彼女が、
「私には、『藤 沙穂』って名前があります」
と言った。
「……そうだったね。『沙穂ちゃん』でいい?」
「……沙穂でいいです」
そう言われて、俺はすかさず「沙穂」と呼び捨てる。
その時、沙穂が少し恥ずかしそうに微笑んだ顔が最高にかわいいと思った。