動いてよ、きみ
 







「ぼくはぼくのまま生きて死ぬ」




















 ◇


「君くん、君くんお願いだから動いてよ」

「よせ。呼びかけても意味がない」
「いいえ、そんなことないわ。懸命に話しかけていれば反応を示すって、お医者さんが言っていたもの。だからずっと話しかけるの。ずっと、君くんの目が覚めるまで」
「事故で大型トレーラーとぶつかったんだ。強く頭を打ち付けて脳死状態なのになんでこの子はドナーを許容しなかったんだ、病室にずっと寝たきりでもう四年、四年だぞ! なあ、しっかりしてくれ、お前、俺たちの意志でこの子を解放してあげよう」
「君くん? 今日はあなたの18歳の誕生日よ。もう私たちじゃない、あなたの意志が尊重される。よかったわね。あなたの好きな誕生日ケーキを買ってきたの、家族みんなで食べようね」
「酷い外傷だったのに心臓だけが無傷なんておかしいだろ…! もうやめてくれ、止まってくれ…頼むから!」

「あら。この子見て、ほらあなた」























「眠りながら笑ってる」







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