second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結
『雅さん・・・雅・・・』
恭・・・その漢字に込められた、大切にするという意味を理解してくれるよう俺が導くから
だから俺も彼女の名前に込められた意味を噛み締めながら、彼女の名を呼ぶ。
雅さんと呼んだけれど
それだとまだ自分が彼女に対して遠慮があるように思われそうだ
そうも思った俺は
初めて彼女を雅と呼び捨てて、彼女の頬を伝ったままだった涙を指で拭って心の底から彼女を求めた。
その直後、彼女から聞こえてきた声は
俺が聞き慣れている橘クンなんかじゃなくて
「・・・恭・・・矢・・・クン。」
ただの同僚である橘とは別の人格になるであろう、ただ雅を抱くだけの男になる恭矢を求める声だった。
橘じゃなくて恭矢でもいい
だからもう遠慮なんかしない
朝から仕事がある明日の彼女をもう気にしてなんかやらない
『今夜は帰らせない。』
「・・恭矢・・・クン・・・」
『・・・雅・・・』
今日の彼女をこれでもかというぐらい愛してやる
情けないなんて感情が消え去ってしまうぐらいに
2番目の恋を彼女が今、始めてしまうぐらいに・・・
彼女に対して理性を捨て去ることができない橘という自分を捨てて、本能のままに動く恭矢という人間になった俺は、そんなことを考えながら彼女にキスをした。