second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結
クリスマスイヴの時の、戸惑いを隠しきれていなかった彼女とは明らかに異なるキス。
キスにちゃんと応えようとしている彼女がお互いの唇を介して伝わってくる。
唇だけではなくて、俺に身を預けようと俺の首に手を伸ばそうとしている彼女の仕草からも。
手首にも香水をつけているのか、彼女の腕から香るウッド系の香りによって、嗅覚を介しても欲情した俺はもっと深く彼女が欲しくなる。
でも、今、自分達がいるここは職場でもある病院玄関前。
さすがにここでこれ以上のことをしたら、今以上に周囲の目なんか気にできなくなる。
どうやらまだ理性が残っていたらしい俺はここから離れるという意味で帰りましょうと彼女に促した。
それなのに
「帰る・・の?」
『ええ。』
「・・・・もう?」
俺の言葉通りに受け止めたらしい彼女。
しかも、彼女が受け止めた“帰る”はお互いに離れ離れになるという意味らしい。
“・・・もう?”と問い返すフレーズは俺に甘えたいみたいに聞こえて、ここでは堪えなくてはいけない欲情がもっと膨れ上がる。
そのせいで本当にもう残り僅かな俺の理性。
それを総動員して、かわいい勘違いをしているらしい彼女を安心させてあげなくてはいけない。
もう離さないという想いを込めて彼女の手を握りながら。
『俺、今夜は帰さないって言った・・・けど?』
「だって今、帰りましょうって・・・」
『俺の家に帰るんですけど・・・雅さんと一緒に。』
はっきりと俺の自宅へ帰ることを告げた。
これでもうかわいい勘違いは消えてなくなったであろうと安堵していると、
彼女は俺の家に行くのはマズイのでは?という、不思議な問いかけをしてきた。
どういう意味だ?
森村の自宅みたいに、
至るところに焼きそばパンからこぼれ落ちた焼きそばや紅生姜が床におちていたり、
指で雑に開封した週刊誌の袋とじページが開いたままテーブルの上に置いてあったり、
ソファーの上にはアダルトビデオのDVDと使用済みのティッシュが散らかっていたり、
俺の自宅はそういう変態男丸出しな部屋ではない
もし変態ゴリラバカ森村と同系列の人間と思われているのならば
ちゃんと否定しておかなきゃいけない
『ないですよ、何も。』
「・・・あっ、そうなんだ。」