second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結
ついでに、彼女がウチに来て泊ってもちゃんとウチから出勤できるようなグッズもある
ドラックストア勤務の薬剤師ダメ姉から、彼女のノルマ達成のために購入を強要された
・・・女性用化粧品
・・・高級シャンプー&コンディショナー
・・・アロマ系バスソルト
・・・歯磨き粉&歯ブラシ
それらがウチの洗面所にちゃんと常備されている
ダメ姉が突然やってきて、配置薬のようにそれらを置いていくからだ
もちろん代金引換で
だから雅さんは安心してウチに泊まればいい
俺は今夜、帰さないって言ったしな
そう思いながら、自宅に歯ブラシの用意があることを彼女に伝える。
すると、どうやら俺の部屋が森村みたいな部屋と勘違いしたかもしれない彼女が声を裏返しながら歯ブラシと呟いたのはさすがに笑ってしまった。
「もう・・笑わなくても・・・」
『かわいい勘違い・・・そういうの、これからはもうさせないですから安心してください。』
これでもう彼女は迷いなくウチへ来てくれるだろう
そこで彼女をいっぱい、大切に愛してあげよう
そんなことを考えて右手でハンドルをグッと握ったその時。
「・・・良かった。修羅場とかはもう・・・」
『・・・・・・』
彼女の勘違いは、森村の変態汚部屋みたいにお気楽なものなんかじゃなかった
“修羅場”なんて、もっと根深くて、彼女はココロにも深い傷を負っているんだろう
どんな状況で修羅場になったのかはわからない
どんな男とそうなったのかも
でも、修羅場になるような夜を過ごさせるような流儀を知らない男はセフレなんかじゃない
ただのだらしない男なだけだ
そんな男に彼女が抱かれていたことにがっかりするところか
ココロに深い傷を負っているであろう彼女を癒してやりたい
やっぱり俺が彼女の今夜を預かったのは
間違いじゃなさそうだ
改めてそう思った俺は左手で握っている彼女の手と右手で握っているハンドルをもっと強く握り、アクセルを強く踏んだ。
日詠さんのことを忘れさせるためという本来の目的だけでなく
だらしない見ず知らずの男のせいでココロに傷を負っているであろう彼女に
再び癒しと自信を手にしてもらえるように
たっぷりと彼女を愛することができる俺だけの空間に向かって。