second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結
彼女の手を引きながらマンションの通路を歩くも、伊勢神宮の敷地内を歩いている時とは異なり彼女の足取りが重く感じる。
もしかして、俺の部屋に入るのをまだ躊躇っているのか?
その疑問が間違ってないと思ったのは俺の部屋のドアを開けた瞬間。
彼女の足は明らかに竦んでいる。
この部屋にふたりで入れば
おそらくこれからのふたりの関係性は変わる
良い方向へ向かうならいい
できれば俺がそう導きたい
でも、絶対そうなる保証なんかない
プライベートのいう時間や空間で彼女と過ごす時間が少なすぎたからだ
何が好きで何が苦手か
どこが良くてどこが良くないのか
どうして欲しくてどうして欲しくないのか
俺は彼女のそういうことをまだ知り尽くしていない
知り尽くすどころか殆ど知らないと言ってもいいかもしれない
多分、彼女も俺のプライベートは殆どどころか何も知らないんだろう
そう思うと、その状況である俺は彼女に悪影響を及ぼすかもしれない
『怖い・・ですか?』
知らないコト、それが不安とか、恐怖を感じることだってあるかもしれない
だからちゃんと聞く
そういうことを避けて通るから誤解が生まれるんだ
彼女が口にした“そんなこと、ない”という返答だって本音なのか建前なのかわからない
彼女と俺はそれらを判別できる関係に至っていないからだ
そこからだな
俺がやらなくてはいけないことは・・・
俺が自分を曝け出さなくてはそんな関係には至らない
『・・・俺は、正直怖いですよ・・・あなたを自分が壊してしまうかもしれないと思うと。』
自分を曝け出すとか正直苦手
自分の弱さまで俺は他人に知られたくないから
でも、彼女との関係を変えていくには
まず自分が変わらなきゃいけない