second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結



ようやく一歩前へ進んだ俺達がいるのは玄関内。
足元がひんやりしているけれど、彼女を抱き締めている今、このまま動きたくない俺がいる。

こうやって抱き締めるよりもキスが先だった俺達。
白衣を纏っている時の見た目の彼女よりも抱き締めている今の彼女のほうが華奢であるように感じる。

彼女に触れている自分の手、腕、胸から伝わってくる彼女の体温、柔らかさを自分に刻み込みたい
自分が今まで知らなかった彼女の大切な情報でもあるから

こうやって知らなかった彼女のコトを自分の五感を使ってひとつひとつ丁寧に拾い上げたい
そう思うと、いくら時間があっても足りない気がする

早く彼女をもっと深いところで抱きしめたい

『情けないけど、余裕もない・・・』


“丁寧に”と“早く”・・・そのどちらも欲しがる欲張りな俺は、玄関という狭いスペースではなく、ベッドという広いスペースへ向かって彼女の手を引いた。


玄関前で足が竦んでいた彼女もようやく覚悟が決まったようで、俺とほぼ同じテンポで前へ進む。

寝室のドアを開けてもそれは変わらず。
エアコンが停止したままの寒い寝室。
俺はぶるっと肩を震わせながら、すぐさまエアコンのリモコンを手にとり、運転を開始させる。
けたたましいエアコン駆動音に俺は顔をしかめてしまうが、彼女はさほど気にしていない様子に安心する。

室内が充分に温まるのを待ちたいところだが、その時間すら惜しいと思う俺はすぐさま自分のアウターを脱ぎ捨てる。
彼女のそれも脱がせたらすぐに抱きしめて暖を取ろう・・・そう考えた俺は自分が脱いだスピードよりも速い手の動きで彼女のそれも脱がせた。

その直後、彼女をベッドに座らせ、座ったままの姿勢で彼女を強く抱き締める。
まだ着たままの衣服の上からでも伝わる彼女の柔らかな感触のせいで心臓があり得ないぐらい速く動く。

抱き締められた格好の彼女が心配そうに俺を見上げてくれたけれど、その表情が猫みたいにかわいすぎてついキスしてしまう。

ついしてしまったキスに応じる彼女のキスがあまりにも気持ち良すぎて、あっという間にディープキスに移り変わる。
さっきまで堪えていた欲情を簡単に解放してしまうそのキス。

『ごめん。まだ寒いかもしれないけれど・・・やっぱり余裕ない・・・』

もっと温めてから肌を重ねて抱きしめてあげたい
そう思っていたのに、どんどん膨らむ欲情にその想いがあっけなく崩された俺は、性急に彼女が上半身に纏っていたものを外し、彼女の白い肌を剥き出しにした。


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